マウスピースについて

 トランペッターには3種類の人がいます(多分)。

 ①マウスピースを変えない人②マウスピースをほぼ変えない人③マウスピースを頻繁に変える人です。当たり前ですよね(笑)

  これは多分にその人の考え方による部分が大きいのかなと思いますが、一つ言えることは、変えたところで聞いている人の多くは変わったことに気付かないということです。自己満足的な効果が大きいのでしょうか。

 私自身は③です。なぜならば、このBlogで称賛していた「ブラックバーン3C」は既にメルカリで販売中ですし、マッドマックスも然りです。現在はBach3C→5C→7C、ジャルディネリ7M→同7Cを経て、結構レアな「8ハーフB」(ドット付スモールレター)に落ち着いています。ここ2年間の話です。「多くの人が変わったことに気付かない」ことは間違いないと思いますし、変えたところで出る音域が劇的に変化する訳ではないことも事実ですが、実はサイズ(内径)の違いによる効果はあるのではないかと思います。

 単純な話、必要以上に大きいものはバテるのが早い。言い換えると、自分の肉体的条件にフィットした大きさが重要ではないかと思っています。持久力に最も影響するような気がします。

 では、何をもってフィットすると言えるのか。

 これは非常に重要なことだと思いますが、それを明確に表現するのは非常に難しいのと思います。何故ならば、人の肉体的な条件はまちまちですし、感覚的なことを言葉で定義するのは誤解を招く要因になるからです。それでも、あえて誤解を恐れずに言うと、「唇を閉じた状態で、唇の粘膜(赤い部分)ではない皮膚の部分にカップがかかる」状態の上唇と下唇の皮膚にマウスピースが当たる直線距離が最適なカップ直径ではないでしょうか。これが必要以上に大きいカップだと、オーバーブローの原因となる可能性もあるような気がします。ただ、Bachで言えば同じ「C」カップでも型番によって深さなどが全く違う点、一筋縄ではいきません。吹奏も練習と本番では力みよう(唇の開き方)が違う場合もあります。あと、楽器とマウスピースの相性もあります。(極端な話、ヤマハの83にモネットではおそらくミスマッチ)

 近年はネットで気軽に販売することも可能なので、マウスピースの数が出費に直結している訳ではありませんが、そうは言っても一つに決めたい気持ちはあります。最近はフリューゲルではシャンクが異なるヤマハとケノンの両方を使っていますので、ここでも悩ましい状況となっています。

 2020年5月20日時点では、トランペットはBach8ハーフB。フリューゲルはヤマハ、ケノンいずれもジャルディネリ10F(それぞれのシャンクごと)を使っています。半年後に同じマウスピースを使っていれば、定着と言っても差し支えないのではないでしょうか。